西日を受けて輝く高尾山の紅葉は美しい。

西日を受けて輝く高尾山の紅葉は美しい。

先日の紅葉真っ盛りの高尾山に午後から登山を開始して、紅葉狩りを楽しんできました。

元々は江ノ島に行こうかと思って外に出たのですが、天気が良く気持ちの良い日だったので、急遽高尾山に向かうことにしました。

高尾山へのアクセス

高尾山は都心からでもアクセスが良いことで有名です。 新宿から1時間ほどで京王線高尾山口駅に着きます。高尾山口駅から徒歩5分ほどで登山口やケーブルカー、リフトの乗り場に着きます。

そのアクセスの良さ、難易度の低さから高尾山の年間の登山者数は260万人以上で世界一の登山者数を誇るというのですから驚きです。。
世界中では年間700万人が登山するらしいのですが、そのうち260万人が高尾山に来るそうです。衝撃の数字です。

高尾山口駅周辺の紅葉

高尾山口駅に着いたのは14時頃。駅周辺には非常にたくさんの人で溢れていました。これから登山する人、下山する人たくさんいましたが、午後なので下山してくる人の方が多かったです。

そして駅周辺には既に美しく色づいた紅葉の景色が広がっていました。ライトアップで光り輝くモミジも綺麗ですが、太陽の光を受けた紅葉はやはり、特別な美しさです。

モミジだけでなくイチョウもあり、落ち葉が黄色い絨毯を作っていました。

まさに紅葉真っ盛り。もう高尾山口駅の駅前だけで十分紅葉狩りが楽しめます。太陽光を逆光にして紅葉を撮るのがお気に入りです。モミジが透き通るように綺麗に輝きます。

しかも駅周辺の紅葉は駅前の人の多さに比べると非常に空いています。意外にも穴場だと思います。おそらくこれから登山する人はまず登山開始と思うため駅前ではあまりゆっくりせず、逆に下山してきた人は疲れたから早く帰りたいか、休憩したいと思っているのでしょう。

午後からの高尾山登山での紅葉鑑賞

1号路登山口~ケーブルカー駅

ケーブルカーやリフトからの写真も素晴らしいことで有名ですが、せっかく山に来たら自分の足で登山したい派です。ただ、靴も普通のスニーカーで来てしまっていたので、一番定番の1号路を通ることにしました。ケーブルカーの乗り場のすぐ傍から1号路の開始です。

正直1号路はめちゃめちゃ人が多かったです。正直登山でこんなに人がたくさんいることに驚きました。失礼かもしれませんが、おじいちゃんおばあちゃんばかりかと思っていたら、若い方もたくさんいて、カップルや女子大生グループなどもいました。登山のイメージがかなり変わりました。あとは外国人も非常に多いです。

道は全て舗装されていて歩きやすいですが、行列のようになっており、静かに登山したい方には向いていないかもしれません。それでも気軽に登れるのはやはり魅力です。ただ、歩きやすいといっても傾斜は結構急です。なめてかかると普通にバテます。序盤は紅葉している木は少なく緑の道を進みます。

少し歩くと金毘羅台展望台にたどり着きます。見晴らしがよく一息ついて休憩するのに適したポイントです。

このあたりから一気に紅葉している木々が増えて、色鮮やかな道が続きます。まだ緑の木とオレンジ色に染まり始めた木、すでに真っ赤になった木が混じり、グラデーションを作りながら紅葉トンネルを創り出していました。 太陽光が差し込み本当にベストなタイミングで訪れることができたと思いました。

登山するつもりなく外に出たので、服装も薄めのものしかなかったのですが、歩いていると寒くなることはなく、むしろ暑くてシャツ1枚で登山していました。周りの方は結構しっかりと重ね着している印象でした。私が暑がりなだけでしょうか。

人の多さは我慢するしかありません。早朝に登山開始すれば割と空いているのかもしれません。

ケーブルカー駅~薬王院

ケーブルカーやリフトの駅付近まで来ると遠くの山の紅葉も楽しむことができます。太陽によって光と影ができてコントラストが際立ちます。そしてケーブルカーの駅以降はこれまでの人の多さと比べ物にならないくらいさらに混雑します。

山の上とは思えない混雑で団子屋さん前は大混雑です。太陽はすでに少しずつ西に傾いてきており、柔らかい光が差し込みます。木陰の湿った苔を照らす様は思わず見とれてしまいます。

ところどころススキもあり、秋の風情を感じます。あえて山の紅葉をボカす贅沢な写真。

このススキは少し離れた場所にあったのですが、望遠レンズならかなり寄ることができます。思いバズーカレンズを持ってきた甲斐がありました。

薬王院までの道は男坂と女坂に分かれています。男坂は急な傾斜の階段。女坂はゆるやかな坂道。当然厳しそうな男坂を選びます。

薬王院~高尾山頂での紅葉

今回の高尾山登山で最も紅葉の美しかったのが、薬王院周辺でした。とにかく紅葉真っ盛り。

鮮やかなオレンジと赤の葉っぱが西日を受けて黄金に輝きます。ただひたすらに感動する景色でした。今年は台風の影響で紅葉としてはイマイチな年などともいわれていましたが、そんな不安を見事にかき消してくれました。

とにかく圧巻の景色でした。これ以上ないくらい贅沢な紅葉です。

そして薬王院を後にしてさらに15分ほど歩くとようやく山頂に到着しました。時間にして16時前でした。紅葉という観点では薬王院がピークでした。山頂にも紅葉している木々はありましたが、鮮やかさが少し劣っている印象でした。

それでも山頂からは富士山は見えて富士山との夕焼けが非常に美しかったです。そちらは別の記事にしようと思います。

頂上まで来ると日も落ちてきて、さらに歩かないでじっとしていると汗も引いてきて冷えてきました。そんな寒い中で見る夕暮れ時のモミジのシルエット写真は本当に綺麗でした。やはりシルエット写真は大好きな写真の一つです。暗くて詳細までは分からない、ただ輪郭が見えるだけ。それがまた良い。

突っ込まれそうな気がしたので弁明しておきますが。決して人を外見だけで判断しているといった話ではありません。「外見は内面の一番外側の部分」これは割と真理なのかなと思ったりはしますが。

背景がオレンジ色になると一気に写真の雰囲気が変わります。これも写真の面白い部分。同じものを撮っても撮る時間や撮り方によって全く違う印象を与えることができる。記録としてだけでなく表現としての写真というのがついついはまってしまう所以でしょう。

日の入を見たあとはすぐに暗くなり始めてきていたので、1号路を通り登山口まで一気に下山しました。登山道は街灯のない場所も多く真っ暗になりましたが、多くの人が歩いていて、スマホの明かり等をつけているので、そこまで怖くはありません。私はその他人の明かりを頼りにスニーカーで一気に走りながら下山したので、30分弱で下山できました。

高尾山登山での紅葉鑑賞の時間帯・混雑具合

今回高尾山を訪れて混雑時間帯に関して個人的に感じたことを記しておきます。大前提として普通の山よりも大混雑することは避けられない気がしますが。

午前中からの登山

メリット:気温が安定している。

デメリット:早朝でない限りは混雑する。

よくwebサイトを見ると朝早くから登山するべきと書いてあります。これは間違いないですし、朝から昇ってお昼時に頂上というのが気候的にも安心です。

ただ、混雑という観点では朝一で行かないと結局多くの人が午前中に登山するので相当人が多い気がします。特に年配の方おじいちゃん、おばあちゃんは圧倒的に午前中に登山する方が多いです。私が登山開始したとき下山している方はたくさんいましたが、夕焼けを見てから帰る際は若い方の方が多かったです。

午後からの登山

メリット:比較的空いている、夕焼けを見れる

デメリット:日の入が近づくにつれて冷え込む、帰り道は混雑する。

午後からだと特にケーブルカーの駅まの道中は比較的空いています。ただ、ケーブルカーの駅周辺では休憩している人が多いのでここは仕方がありません。そして何より午後からの登山のメリットは夕焼けが見れるという点です。夕焼け好きには外せません。

ただ、デメリットとして夕暮れ時になると一気に冷えてきます。しっかりと防寒対策をした方が良いです。頂上にはおでんや温かい飲み物も販売しているので、便利です。また多くの人が夕焼けを見てから下山を始めます。そのため、その時間帯のケーブルカー、リフトは非常に混雑します。両者とも整理券が配られており、30~40分ほどの待ち時間があるようでした。そうなると当然食事処などの屋内施設はすぐいっぱいになって、外で待っている人がたくさんいました。外でじっと待つぐらいならと歩いて帰る人もたくさんいました。小さい子供がいる方などはしっかりと計画した上で訪れたほうが良いと思います。

高尾山登山での紅葉鑑賞の注意点

混雑を時間帯で回避するのは不可避

世界一の登山者数を誇る高尾山なので、最も山が美しくなる紅葉の時期ともなれば、よっぽど時間をずらさない限り混雑を回避するのはほぼ不可能です。いさぎよく諦めたほうが、楽だと思います。

混雑を回避するなら難易度の高いルート

今回は一番人気の1号路を通って登山しましたが、混雑を回避するならより難易度の高いルートを通るしかないと思います。難易度の高いのは6号路や稲荷山コースですが、紅葉がどのように見えるかは未知数です。最も紅葉が綺麗だった薬王院を通ることができないのが、残念な点です。

防寒具

冬直前の11月末ごろでも登山で歩いていれば寒くはありません。但し、頂上について写真を撮っている間はそんなに歩き続けるわけではないので、急に汗が引いて体が冷えます。重ね着して脱ぎ着ができるようにしておきましょう。

望遠レンズがおススメ

これは個人的な好みの問題ですが、望遠レンズを持っていくと写真の幅が広がります。山の上の写真は眼下に広がる景色が素敵なので、どうしても皆さん広角で撮りたくなります。そんなとき望遠レンズがあるとみんなとは少し異なる写真を撮ることができます。但し、望遠レンズは基本的に重いので、持っていくのがハードルですが。

まとめ

人生で初めての高尾山登山でしたが、人の多さには驚きましたが、その人気たる所以を見せつけられた気がします。都心から近くでこんなにも綺麗な山の紅葉を見ることができるのは非常に魅力的です。

次回はしっかりと準備してより難易度の高いコースを通っての登山をしたいと思います。

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