突然ですが、イルミネーションを望遠で手持ち撮影した際に撮れたと思ったのに、写真を見てみるとLEDが一部途切れる・消滅していたことはありませんか?

その原因はシャッタースピードにあります。

イルミネーションが消える問題の概要

下の2枚の写真は200mmの望遠レンズを使ってLEDに焦点を当てて後ろのLEDを玉ボケにした写真です。2枚は同じ被写体を同じ撮影条件で撮ったものです。にも関わらず、左側は水平方向真ん中部分が大きく暗くなってしまっています。一方で右側は真ん中部分は色がついていますが、よく見ると下部が同様に暗くなっています。

同じように撮っているのに、上手く取れたり、一部暗く消えてしまったり、カメラの故障かと思ってしまいがちです。ただ、実際はそんなことはありません。

イルミネーションが消える問題の原因

この原因はずばりイルミネーションのLEDが点滅していることにあります。イルミネーションに用いられるLEDは気づかないレベルで点滅を繰り返しています。このLEDが消えている瞬間のみを撮影するとLEDが消えているように映ってしまいます。

この現象が起こる際のシャッタースピードが1/200sなど速い状態ではないですか?そういう状況ではLEDが一部消える現象が現れます。

タイトルに望遠レンズとは書きましたが、実際は望遠レンズは関係ありません。カメラ側の原因としてはシャッタースピードです。単純に望遠レンズでは手ブレ防止にシャッタースピードを速くすることが多いために望遠レンズで起こっているように感じることが多いのです。シャッタースピードが速ければどのカメラ、どのレンズを用いても起こります。

下の図に示すようにLEDは交流電流を用いて点滅しているため、周期的に明るい暗いを繰り返しています。この点滅周期は関東では1/100s関西では1/120sとなっています。関東と関西の違いは、東日本と西日本で電源周波数が異なることによって生まれています。(東日本は50Hz, 西日本は60Hz)

そのため下の式が成り立つ際にLEDが消えて暗くなってしまう可能性があるということになります。

シャッタースピード<点滅周期

これは動画でも同様に起こり、動画では点滅が連続的に起こるので、チラチラして見える現象が起こり、フリッカーと呼ばれています。動画は室内の蛍光灯などでも顕著に見えることで有名です。

イルミネーションが消える問題の対策

一番の対策としてはやはりシャッタースピード1/100sより遅いシャッタースピードにしておけば基本的には上手く点灯した状態で写すことが可能です。

とは言っても私のように200mmの望遠レンズで撮影する際に1/100sだとブレてしまいますよね。一般的に手ブレしないシャッタースピードは1/焦点距離(mm)sと言われています。私も基本的にそれにならって200mmの場合は1/200sより遅いことが基本です。そんなときどうするか。私は以下の2つの方法を使ってなんとか対応しています。

一つはカメラを壁などのものに当てて固定する方法です。もちろん三脚や地面に置いて固定できれば、ベストですが、それができない状況が多いでしょう。そんなとき私が良くやっていたのは、壁や木にカメラの側面を押し当てて簡易的に固定する方法です。そうすることでシャッタースピードをある程度落としてもブレずに写真をとることが可能です。

構図的にカメラを押し当てれない場合は自分の体の一部でも似た効果は得られます。肩や腕を壁などに当ててとるだけである程度体のブレを抑えることができます。

2つ目は連射です。先ほど説明したようにLEDの点滅は周期的なため、シャッタスピードを速くしても必ず消えるというわけではありません。そのため、連射することで消えている写真もあれば上手く点灯している写真もあるという状況ができます。

ただし、これはLEDの配置等の点滅周期の違いによっては全部が点灯することができない可能性もあるので、絶対ではないですが。

以上の、壁などの固定と連射を組み合わせて、ブレないギリギリのシャッタースピードで連射することで綺麗に点灯している写真をとることが可能です。

まとめ

・シャッタースピードを速くしてイルミネーションを撮影した際にLEDの一部が消えて暗くなってしまうのは、LEDが周期的に点滅しているため。

・シャッタースピード<1/100sにすれば消えずに撮影が可能。

・望遠レンズなどでシャッタースピード<1/100sが難しい場合は、カメラや体の一部を壁などに押し当てできるだけシャッタースピードを遅くした状態で、連射する。

上記を理解した上でえ、望遠レンズを上手く使って他の人とは一味違うイルミネーション写真を撮ってみましょう。

4 thoughts on “イルミネーションを望遠で撮るとLEDが消える問題の原因はシャッタースピードにあり。”

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