リク撮?個撮?ポートレート初心者のための撮影会種類解説。
最近ポートレート写真をかじるようになって、SNSなどを見ていると、リク撮、個撮、相互無償などの言葉をよく目にします。何が違うのか、どんな種類があるのかを調べたのでまとめてみました。ポートレート初心者にとっては何が何だか分からないと思いますので、ぜひ参考にしてください。
撮影会というとアイドルやコスプレイヤーのイメージが強いですが、撮影側もモデル側ももっと気軽に撮影会が開催されているようです。
ポートレート撮影会の種類
始めにまとめをしておくとポートレート撮影会はおおよそ以下のように分類されます。今回はあくまでアマチュアカメラマンのためなので、プロカメラマンのようなカメラマン側が撮影代をもらうパターンは考慮していません。
大きく分けると、個人で運営しているものと、企業や団体が運営しているものと個人で運営しているものに分類されます。1つずつ紹介していきたいと思います。
撮影会(業者)
会社や、業者などが有償で撮影会を開催して、モデルとカメラマンの仲介役として入るもの。一般的に撮影会というとこちらを指していることが多いと思います。
モデルさんは学生から、駆け出しのモデル、女優など事務所に所属している方など様々です。
団体が仲介として入ることでルールや規約をしっかりしているため、モデル、カメラマンともにトラブルは少ないと思います。モデル側としては基本的に接触禁止になっており、カメラマン側としては何らかの基準をクリアしているので、表情やポーズ、愛想などの面で、それなりの写真を撮ることは保証されています。
また撮影データの扱いなども明記されていることがほとんどですので、しっかり確認した上で参加しましょう。
個撮
個人撮影の略。これはモデルとカメラマンが1:1で撮影を行うもの。撮影会団体が指定した場所で1:1の撮影を行います。スタジオなどの撮影も多く、スタジオ代などは撮影会側が負担してくれます。服装の指定はできないところが多いですが、モデルさんを独り占めできるので、会話をしたり、ポージングをお願いしたりすることができます。1:1ですが、他のペアと同じ場所になったり、時間で交代などをすることは多いです。1:1で撮りたい写真をいろいろと撮れますが、その分値段が高くなります。モデルによって大きく変動しますが、時間は50~90分ほどで5000円~10000円ほどです。
リク撮
リクエスト撮影の略。その名の通り、撮影衣装、撮影場所、撮影ポーズなどをリクエストすることができる撮影です。もちろんリクエストがすべて受け入れるわけではありませんが、衣装を持ち込むことも可能です。但し、過度な露出はNGのところが多いです。
一番、自分の撮りたい写真が撮れるので魅力的ですが、値段はかなり張ります。時間が2h~などで、8000~12000円/hなどが多いです。20000円はすると思った方が良いでしょう。
囲い込み撮影
1人のモデルさんを複数のカメラマンが同時に撮るもの。カメラマンは少ないもので4人程度多いもので、10人程度。
当然ながら、他のカメラマンの映り込みを気にしないといけないですし、自分の思ったポーズ、表情を撮るのが難しいです。声をかけるのも他のカメラマンを気にしないといけません。
逆に初心者でどう撮ればいいかよく分からない方、話すのが苦手な方は気楽に参加しやすいのかも知れません。
値段は60~90分程度で3000~8000円ほど。他と比べると安く済むのは確かです。
セッション撮影
これは1人のモデルさんに対し、複数のカメラマンということは囲い込みと変わりませんが、撮影はカメラマン1人ずつが自分の短時間の撮影時間を与えられ、その間は1人だけで撮影できます。その間他のカメラマンは待機しています。
セッション撮影だけで開催されることは少なく、囲い込み撮影の一部にセッション撮影が実施されることが多いです。但し、1人に与えられる時間はかなり限られており、指示なども難しく、モデルさんの撮るポーズに合わせてシャッターを切るしかできないことが多いです。
撮影会(個人)
もう一つの形態が撮影会団体などを介さずにモデル個人がカメラマンとやり取りをして撮影を行うもの。そのため1:1の個人撮影が基本です。
基本的にInstagramやTwitterなどのSNSでやり取りをすることがほとんどです。SNSが発展して、個人が発信できる時代になったことの特徴ですね。モデルさんのプロフィールには被写体、フリーランスモデルなどと書かれていることが多いです。この個人が行う撮影のことをリク撮と呼ぶ人もいます。ややこしいので注意が必要です。
基本的に上記リクエスト撮影と同じ形になりますが、トラブル回避のため、スタジオなどの個室で1:1になるのはNG、初めての人の個室NGなどを記載している人を多く見かけます。
有償(個人)
1:1の個人撮影でカメラマンがモデルさんに対して撮影代を払うもの。SNSのプロフィールにフリーランスモデルや、撮影の仕事と書いている方は大体ここに当てはまると思います。
モデル側のメリットとして、撮影会団体の仲介が入らないので撮影代の全てが自分の収入になります。値段は個人によって様々ですが、仲介料がない分、撮影会団体の行うリクエスト撮影よりは安く抑えられることが多い印象。交通費だけという人から、2000円/hという人、高い人では10000円/hという人まで。 月10万円以上稼ぐ人もいると聞きます。
デメリットとしてはトラブルに巻き込まれる可能性があるということ。簡単なルールや規約を設けている人が多いですが、ちゃんとした団体が設けているルールに比べるとかなり簡素です。世の中には悪い人もいるというリスクを認識したほうがよいと思います。
逆にカメラマン側のメリットとしては上記の通り、撮影会団体の行うリク撮よりも費用が安く抑えられます。
逆にデメリットは同じくトラブルが多いということ。モデルとしての保証がないためです。もともと初心者と言っている方もいますが、中には高いお金を請求しておいて、雑にモデルをする、愛想が悪い方も中にはいます。
個人的な意見としては個人有償が一番トラブルが多く闇が深いと勝手思っています。カメラマンの心理として、「お金を払っているんだから、、、」という傲慢な態度になりやすく、モデルの態度に不満を感じたり、乱暴をしたりということが起きてしまうと思います。時々SNSでもこういった被害を口にしているモデルさんを見かけます。乱暴などで悪いのは100%カメラマン側ですが、個人でやる以上トラブルの可能性が高くなるのは理解しておくべきですし、そのためのリスク対策を行い、明確にルールを設けておくべきだと思います。
無償(個人)
こちらは金銭のやり取りなしに、ポートレート写真を撮るもの。SNSのプロフィールには無償、相互無償などと書かれていることが多いです。
モデルさんの特徴として、あくまで趣味や、自己満足で被写体をやっている。有償でやりたいけどまだ自信がないからまずは無償で。という方が多いと思います。
まとめ
ポートレート初心者は何から始めればいいか分からなかったり、撮影会の詳細が分からないことも多いと思いますが、自分に合った方法を模索しながら、ポートレート撮影を楽しみましょう。
話はそれますが、聞いた話によると撮影会モデルとして月収数十万円稼いでいる人もいるそう。どうでもいいですが、個人でやっている方は時給1万円ほどの人もいると思うとすごい時代になったなと感じさせられます。個人の撮影が基本現金手渡しらしいので、そういう方たちはちゃんと税金納めているのか気になってしまいました。
何はともあれポートレート撮影はモデルとカメラマンの信頼があってこそ、成り立つもの。トラブルなく楽しくポートレート写真を撮れるよう努めましょう。
- < class="aperture">Aperture:ƒ/1.8< class="focal_length">Focal length:85mm< class="iso">ISO:320< class="shutter_speed">Shutter speed:1/160s
More from my site
-
前の記事
国立新美術館で撮るアートなポートレート写真がおすすめ。 2020.03.15
-
次の記事
作品撮りとは?ポートレートとの違いは? 2020.03.16