江之浦測候所は誰にも教えたくないシルエット写真の聖地だった。

江之浦測候所は誰にも教えたくないシルエット写真の聖地だった。

以前にネットで見かけてからずっと行きたいと思っていた、江之浦測候所。ようやく訪れることができ、大満足だったので紹介したいと思います。

※夏季限定の「夕景の部」での写真になりますので、ご注意ください。

江之浦測候所とは?

現代美術作家の杉本博司氏が構想から竣工まで20年かけたとされる、美術館・展示施設。小田原の広大な蜜柑畑の地に、様々なアート作品が展示されています。

建築物展示物の思想は私には難しい部分が多いので、公式HPをご覧ください。

江之浦測候所公式HP

江之浦測候所での見学に関して

  • 完全予約制
  • 入館料:3000円
  • 休館日:火・水、年末年始および臨時休館日
  • 見学時間:午前の部(10:00~13:00)、午後の部(13:30-16:30)

江之浦測候所「夕景の部」

また夏季限定で夕焼けを見るための夕景の部が追加されます。

2020年度の夕景の部は終了しています。下記は2020年度の情報ですが、参考にしてください。

  • 見学時間:17:00-19:00
  • 入館料:2000円
  • 開催日:8月の土、日、月曜日
  • 一部施設は見学が制限されます。

開催日が非常に少ないので、貴重な体験になること間違いなしです。 私が参加したこの「夕景の部」はめちゃめちゃオススメです。一部竹林エリアは見れませんが、個人的には全く問題ありませんでした。 江之浦測候所で夕焼けを見たい方はぜひ。

江之浦測候所までのアクセス

[公共交通機関]

  • 最寄り駅「JR根府川駅」
  • チケット予約時にJR根府川駅からの無料送迎バスを予約可能
  • 徒歩だと根府川駅より40-45分

[車]

  • 横浜から1時間強

正直、アクセスは不便です。そこだけが唯一の欠点です。周辺道路は渋滞の可能性もあるので、時間には余裕を持ちましょう。

江之浦測候所のカフェ、その他周辺施設

併設カフェ・レストラン

・なし

多くの美術館ではカフェやレストランが併設されていることが多いですが、江之浦測候所には何もありません。

唯一あるのは自動販売機のみです。

周辺施設

・なし

周辺にも特にレストランやカフェはありません。ローソンが車で10分のところにあるくらいです。

事前に食事などは済ませておくべきです。

駐車場

江之浦測候所自体が完全予約制のため、予約の際に駐車場を利用するかを選択します。30台くらいは停めれる駐車場になっています。

余談ですが、駐車場から見える景色もとても綺麗です。

江之浦測候所の写真スポット

写真スポットに溢れる江之浦測候所ですが、その中でも特におすすめしたいスポットを紹介します。

今回私は夏季限定の「夕景の部」に参加したので、日中の青空から、夕焼け色に染まる空とのコラボ写真を撮ってきました。

夏至光遥拝100mギャラリー

まずは入館して初めに現れる「夏至光遥拝100mギャラリー」。夏至の日の日の出の方向を向いています。

ガラスの壁から外の光が差し込み美しい空間を生み出します。このギャラリーは海抜100mの位置にあり、長さ100mのギャラリーとなっています。反対側の壁は大理石となっています。

突き当りは小さなテラスになっていて、海を眺めることができます。

ガラスなので特に夜になるとリフレクションも望めます。

冬至光遥拝隧道

こちらは冬至の日の日の出の方向を向いている細い通路です。トンネルのようになっており、真っ暗な道が続きます。通路の先端まで行くと普通に落ちます。

太平洋の海が広がる美しい眺めになっています。この先まで行くと普通に落ちます。そのため手前に石が置いてあり、その石より先に行くことは禁止されています。

この通路の外の下から見るとこんな感じになっています。アートな雰囲気に溢れていますね。

この通路の上も歩くことができ、そちらが一番の写真スポットになっています。

光学ガラス舞台

江之浦測候所の写真スポットの中でも最も定番で人気なのが、こちらです。正式には「光学硝子舞台と古代ローマ円形劇場映し観客席」です。名前長すぎです。

夕焼け色に染まる空とのコラボが本当に美しいです。但し、ガラス舞台の上には上がることはできません。近くから写真を撮るので我慢しましょう。

シンプルですが、アーティスティックな写真が撮れます。これは中望遠レンズで撮っています、ガラスの上には乗っていません。

硝子舞台の左側に見えるのが先ほどの「冬至光遥拝隧道」でその通路の上は歩くことができます。

この通路で写真を撮るために来たという人も少なくないでしょう。海へ突き出したその通路はいい意味で異様で映えること間違いなしです。

ここにも石が置いてあり、石より先に行くことは禁止されています。

何度も言いますが、夕焼け空とのコラボは本当に美しいです。

この通路の左側には夏至の日の100mギャラリーが見えており、テラスが少し見えているのがまたおしゃれです。

シルエット写真の聖地「江の浦測候所」

おしゃれで、素敵な写真スポットだらけの江之浦測候所ですが、私が一番気に入ったのは、先ほども紹介した冬至光遥拝隧道で撮るシルエット写真です。

被写体さんのシルエットが暗闇の中でもしっかりと浮かび上がり、スカートが揺れた際の動きをとらえることが出来ました。

シルエット写真が好きで、いろいろと撮ってきましたが、上の写真が今までで一番のお気に入り写真です。

遠くから広角で撮ると暗闇の中に光が差し込んでいる様子が伝わり、幻想的な写真が撮れます。

通路の暗闇がアートなフレームとなってくれます。

まとめ

江之浦測候所はずっと行きたかった場所なので、相当期待して訪れたのですが、その期待を上回る満足度でした。

正直アートの世界はまだまだ私には理解しがたい部分も多々あります。それでも言葉や文字などの言語を必要とせず世界中の人に何かを訴えかけることができる、そんな表現方法は素晴らしいです。

そんな江之浦測候所ですが、今回はコロナの影響もあり人数を制限しているようでしたが、普段から完全予約制なのであまりの混雑で全く写真が撮れないということは少ないと思います。

但し、この場所が人気になると進入禁止の石の先まで行ってしまうマナーの悪い人が現れて通行禁止などになってしまわないかが不安です。お気に入りの場所だけに教えたくない気持ちもありました。

ルールを守って周囲に迷惑がかからないようにして写真撮影を楽しみましょう。