イルミネーションと水晶玉で簡単に幻想的な玉ボケ写真が撮れる。
既にクリスマスも過ぎてイルミネーションの季節が終わりつつありますが、水晶玉を使ってイルミネーションの写真を幻想的にする撮り方、注意点を紹介します。
水晶玉でイルミネーションをより幻想的に
まずは水晶玉を使うことでどんな写真を撮ることができるのかご覧ください。
いかがでしょうか。思わず誰かに自慢したくなるような写真がたくさん撮れます。
イルミネーション写真で水晶玉を使う理由
私はイルミネーション写真で水晶玉を使う理由は主に2つです。
被写体モデルとしての水晶玉
1点目はメインの被写体として最適だからです。イルミネーションは毎年各地で工夫が凝らされ何十万級のLEDが~というのをよく見ます。単に見るだけであれば大規模なものはとにかく圧巻で素晴らしいです。但し、写真という観点ではメインの被写体というか主題のようなものが見つけにくいことが多いです。私も何となく広角で撮ってみたりすることが多々あります。
モデルさんなどがいればまた話は別ですが、モデルがいないというときに簡単にモデルになってくれるのが水晶玉です。水晶玉を使うだけで一味違った、他の人と被りにくい幻想的な写真が撮れます。
玉ボケの正体が分かる
やはりイルミネーションと言えば玉ボケみたいなところがあるでしょう。被写体に焦点を当てて背景にイルミネーションを持ってくることで綺麗な玉ボケを作ることが可能です。綺麗なモデルさんなどを被写体にすると玉ボケはしっかり見えますが、その玉ボケがどんな光からできているのかは、分からないことが多いです。しかし、水晶玉を使えば、水晶玉の中に映る景色が玉ボケの正体を映しだしてくれます。
イルミネーションの玉ボケの作り方
幻想的な玉ボケ写真ですが、どうやったら綺麗な玉ボケが作れるのでしょうか。基本的には普通の背景ボケの考えと同じです。イルミネーションのLEDの点光源をぼかすことで、丸いボケを作っています。
但し、玉ボケはボケをとにかく大きくすればいいというわけでもありません。ボケを大きくしすぎると、玉ボケとはならず全体が滑らかにボケます。
どちらが良いなどはなく、これは好みの問題です。私も気分によって使い分けます。大事なのはどう調整すればボケがどう変化するのかを理解しておくことです。そうすれば、自分のイメージに合った写真をとることができます。玉ボケのボケ具合に影響する要因を見ていきましょう。
明るいレンズほどボケる
玉ボケの大きさはレンズの明るさと距離が関係しています。レンズの明るさとはF値、絞り値のことです。これは知っている方も多いと思いますが、F値が低いほど背景はボケやすくなります。持っているレンズで一番F値の低いレンズを選びましょう。撮影時は絞りを開放(F値を最低)にして撮ります。
レンズの焦点距離が大きいほどボケる
レンズの焦点距離は大きいほどボケます。広角レンズだとボケにくい上に広い範囲を写すためどうしても水晶玉がかなり小さく映ってしまいます。私は50mm以上のレンズでを用います。一番よく使うのはCanon EF 85mm F1.8のレンズをよく使います。焦点距離は状況に応じて使い分けましょう。
イルミネーションの距離が遠いほどボケる
意外に見落としがちなのが、水晶玉とイルミネーションの距離です。この距離が遠いほどボケが大きくなり、近いイルミネーションであれば、ボケは小さくなります。
イルミネーションに水晶玉を用いる際の注意点
水晶玉内の像は上下反転する
水晶玉の中に映る像は上下が反転して映ります。もし水晶玉の中に映る像を主題としたい場合は現像時に反転さやほうが良いでしょう。
こちらはクリスマスツリーを主題にしたかったので、上下を反転させています。
ピントは水晶玉内の像に合わせる
ピントを水晶玉内の像に合わせないと、像がぼやけて見えなくなってしまいます。
よくやってしまう失敗としては水晶玉自体の縁にピントが合ってしまうパターンです。カメラのオートフォーカスに頼り切っていると結構この失敗を量産してしまいます。しっかりピントがあっているか確認して、ずれているのならマニュアルフォーカスで調整するようにしましょう。
これはぱっと見ではいい感じに見えますが、よく見ると水晶玉の中はボケボケです。
一方こちらは水晶玉の中にピントを合わせたパターン。こうすると、水晶玉の縁にはピントが合ってないので、水晶玉の輪郭は少しボケてしまいます。但し、こちらは多少ブレていてもほとんど気にならないレベルです。
水晶玉の大きさ
水晶玉の大きさに関しては好みですが、私は60mmのものを使っています。水晶玉内の像を大きくしたいのであれば、水晶玉自体の大きさも大きくする必要があります。但し、大きすぎると持ち運びが不便になります。
個人的にはあまり大きすぎず、手のひらにちょこんと乗る程度は好きです。60mm程度であればAmazonで1000円程度で購入できます。
まとめ
冬と言えば、イルミネーション。なかなか工夫が難しいイルミネーション写真ですが、水晶玉を使うことで簡単に玉ボケを使った、幻想的な写真が撮れます。
ぜひ試してみてください。カメラをやっている人からすると割とメジャーになりつつありますが、一般の人からするとまだまだ珍しいです。
一人で水晶玉使うときは多少恥ずかしさはあるものの、後ろから「すごい、そんな撮り方あるんだ!」と言われことも多々あり、内心めちゃめちゃどや顔してます。
ぜひ一度試してみてください。
- < class="aperture">Aperture:ƒ/1.8< class="focal_length">Focal length:85mm< class="iso">ISO:800< class="shutter_speed">Shutter speed:1/100s
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