[2020年9月]旭岳はロープウェイに乗るだけで美しい山の絶景を楽しめる。
9月下旬に北海道最高峰の山、旭岳に登ってきました。
私は頂上まで登りましたが、正直頂上まで行かなくても途中のロープウェイで上まで上がるだけで十分山の絶景を楽しむことができると思います。
ロープウェイの上にある散策コースから見た絶景を紹介したいと思います。
旭岳とは?
・北海道の中央部に位置している標高2291mの山。
・大雪山連峰の主峰であり、北海道最高峰。
・日本の百名山にも選定されている。
・北海道で最も人気の山。
旭岳ロープウェイまでのアクセス
・旭川空港から車で60分
・札幌駅から車で約3時間。
そこからロープウェイに乗ることで散策コースまでアクセスすることが可能です。
旭岳の駐車場・トイレ
駐車場:あり(100台以上、日帰りなら500円、宿泊なら1000円)
ロープウェイ乗り場のすぐ前以外にも少し離れた位置に無料の駐車場も複数存在しています。
トイレ:あり
トイレはロープウェイの山麓駅と姿見駅にはありますが、それ以降の散策コースや登山道にはありません。
旭岳ロープウェイ
駐車場からはロープウェイに乗ることができ、山麓駅のある標高1100mから一気に標高1600mの地点まで上がることができます。山麓駅から登って姿見駅まで10分ほどで移動できます。
料金:シーズン時(10/21-5/31)往復2200円、片道1300円
トップシーズン時(10/21-5/31)往復3200円、片道2000円。
営業時間:季節によって異なる。
季節によって営業時間が異なりますが、基本的に日の出を姿見駅で見ることはできません、
ロープウエイの詳細は公式HPをご確認ください。
旭岳ロープウェイ散策コースの絶景
旭岳はロープウェイで登った姿見駅周辺に1周1.7㎞約1時間ぐらいで回れる、散策コースがあります。散策コースは特に登山装備等は必要ありません。さすがにヒールなどでは厳しいですが、普通のスニーカーで全く問題ありません。
この散策コースからの景色がとにかく綺麗で、正直頂上まで行かなくても十分に楽しめる、景色でした。
おすすめの時間帯は断然朝一です。私が訪れた日は始発のロープウェイが6時。この日は日の出が5時40分くらいだったので、日の出を見ることはできませんが、美しい朝の光を浴びて輝く旭岳は本当に美しいです。
ただ朝一は混雑は必至です。登山する人も含めみんな朝一を狙っています。
5時50分ごろにロープウェイ乗り場に着くとこの行列。乗り場は2階にありますが、1回の入り口の外まで行列が続いていました。みんな早起きです。
姿見駅に着きました。既に周囲は明るくなっていますが、東側に旭岳があるので、旭岳に太陽が隠れて散策コース周辺には光は当たっていません。
姿見駅を出て左側に進み、第1展望台→第2展望台→第3展望台→鏡池→第5展望台へと回りました。
第一展望台
第一展望台に着いて間もなくすると旭岳の裏から朝日が差し込んできて、びっくりするぐらい美しい景色が出てきました。
朝日が山の表面を明るく照らすのですが、太陽の高度が低いので、全てを照らすわけではなく、凹凸に応じてコントラストを出しています。よく見ると大勢の登山客が小さく見えています。
旭岳は現在も火山活動を続ける活火山で噴気孔が複数存在し、モクモクと噴煙を噴き出しています。その噴煙もまた朝日に照らされて美しい景色を作り出します。
旭岳の頂上付近には笠雲ができており、よく見ると彩雲になっていました。笠雲で彩雲で、朝日を浴びた旭岳の絶景を見ることができて、もうこの時点で大満足です。
第一展望台でこの時間帯に見る景色があまりに綺麗だったので、タイムラプスを撮ったりもして、ずっと居座ってしまいました。
散策コースは標高約1600mですが、まだ鉱山植物が生えているので、そちらも楽しみの1つです。
北側の山を見ると鮮やかな緑の景色の中にすでに紅葉している木々が混ざり、圧巻の景色を作り出していました。
夫婦池
旭岳の散策コースで有名なのはロープウェイの駅名にもなっている姿見の池です。ですが、個人的には姿見の池よりも夫婦池とも呼ばれる2つの池、摺鉢池と鏡池のほうが人も少なく美しい景色が見れると感じました。
まずは摺鉢池。
丸い円状の小さな池にリフレクションする青空、旭岳の稜線がとても美しいです。この日は風も少なく、本当に天気に恵まれていると感じました。広角レンズは広く撮ることことをお勧めします。摺鉢池は小さい池なので、水面が静かなことが多くリフレクションに最適です。
続いて、鏡池。こちらも名前の通り、鏡、リフレクションが美しいです。
鏡池は比較的水面に近い場所まで行くことはできるので、旭岳のリフレクションがしっかりと映ります。
第四展望台
そして第4展望台からはこの二つの夫婦池を同時に見ることができます。
2つの池が大きな目玉のようになっていました。上から見ると近くで見ていたときとは違う見え方をするのが面白いです。
姿見の池(第五展望台)
他の展望台から少し昇った位置に姿見の池、第5展望台はあります。姿見の池でもリフレクションが見れますが、比較的大きな池のため、少しの風で水面が揺れてしまうので、完璧なリフレクションを目指すのはなかなか大変です。
姿見の池周辺からは旭岳の噴気孔がよく見え不思議な景色を見ることができます。行こうと思えばもっと噴気孔の近くまで行くことも可能でした。
さらに第5展望台には避難小屋があります。石で作られた、おしゃれな外観の避難小屋です。
散策コースは第5展望台までになり、頂上まで登山する方はここから更に上へと昇っていきます。登山しないで散策コースだけの方もこの第5展望第から少しだけ上に登ってほしいです。
上に登って麓側を見下ろすと、旭岳の美しい山の景色と避難小屋のコラボ写真をよることができます。
旭岳登山動画
散策コースだけではないですが、旭岳のロープウェイに乗って散策コースを回り頂上まで登山する様子をショートムービーにまとめたのでぜひご覧ください。
旭岳ロープウェイ散策でのポイント
・旭岳ロープウェイに乗るなら朝一を狙うのがおすすめ
山の絶景を見たいのであれば朝一がおすすめです。一般的な観光名所とは違い朝一でも混雑は避けれませんが、朝日を受けて輝く旭岳は圧巻です。登山者はおじいさん、おばあさんも多く、早起きに強い人が多いのも混雑に影響しているでしょう。
・旭岳のリフレクションを狙うなら夫婦池が狙い目
散策コースの中で一番人が多く集まっているのは姿見の池の見える第五展望台です。ロープウェイの山頂側の駅名にもなっているほどなので、やはり多くの人が集まります。ただ姿見の池は比較的大きな池のため、水面が波打たずに静かなことは少ないです。
一方で鏡池や摺鉢池は小さな池なので、水面が静かなことが多く、リフレクション写真を撮りやすいのでお勧めです。人の数も姿見の池に比べてかなり少ないので、落ち着いた環境で写真に集中できます。
・寒暖に対応できる服装を
散策コースだけであれば、登山装備は必要ないとは書きましたが。最低限の服装準備は必要です。ロープウェイを降りると散策コースといえど標高1600mです。日が照っている間は暑いことも多いですが、雲などで陰ると急に冷え込みます。一般的な山の服装同様に脱ぎ着で調整できるような服装が必要です。
・トイレは余裕をもって
トイレはロープウェイの山麓駅と山頂側の姿見駅にしかありません。散策コースは1周約1時間ですが、私のように写真を撮りまくってゆっくり回る場合は1時間以上かかると思います。そんなに行きたいと思わなくても念のため言っておくのが良いでしょう。
まとめ
北海道最高峰の旭岳。その名に恥じない圧倒的な山の絶景が待っていました。
ロープウェイを使って標高1600mまで行くことができ、散策コースから見る景色だけで十分すぎるほどの絶景でした。
体力に自信がない方でも問題なく散策できるので、ぜひ一度訪れてみてください。
散策コースだけでも十分綺麗だったのですが、これだけの絶景を見ると頂上にも行ってみたくなり急遽予定を変えてそのまま頂上まで向かうことにしました。
そちらの記事もご覧ください。
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