ウェントワースフォールズで滝を求めてハードなトレッキング。

ウェントワースフォールズで滝を求めてハードなトレッキング。

先日シドニー一人旅に行った際にブルーマウンテンズ国立公園に行ってきました。その中の1つであるウェントワースフォールズでトレッキングをしたので、紹介したいと思います。

ブルーマウンテンズ国立公園とは?

オーストラリア南西部のニューサウスウェールズ(NSW)にある国立公園。面積は267,954ha。もはやイメージはできませんが公園と呼ぶにも関わらず、めちゃめちゃ広いです。シドニーから2時間ほどで行けるため、シドニーから日帰りでも行くことができ、オセアニアの大自然を感じることができるおすすめの場所です。ブルーというのはユーカリの木からでる油分は揮発して、太陽光を受けることで青く見えることから由来しています。またマウンテンズという名から険しい山々を想像してしまいますが、高原地域で川や滝などがあり、ハイキングや、トレッキングを楽しめる場所がたくさんあります。広すぎるので全部を見て回るのは到底不可能です。

ウェントワースフォールズ駅(Wentworth Falls Station) までのアクセス

一口にブルーマウンテンズ国立公園と言ってもだだっ広いので、いろんな場所があります。今回はウェントワースフォールズという滝がある周辺の紹介をします。アクセスは1番有名であろうスリーシスターズのあるカトゥーンバ(Katoomgba)の二駅前のウェントワースフォールズ(Wentworth Falls)駅が近いです。

シドニーの中心駅でありセントラル駅から向かう場合のアクセスを紹介します。セントラル駅はかなり広く、電車の駅のホームも地下鉄や地上のホームなどがあり、ややこしいです。私が乗った際は地上のプラットホーム6番です。常にこのホームかは定かではないので、注意ください。

電車の行き先としてはLithgow行き。他にもKatoomba、Mount Victoria行きなどの電車であれば、到着可能だそうです。が電車によってはWentworhfallsに向かう電車もあるようなので、電光掲示板に下記のように停車駅が表示されているはずなので、確認してから乗ったほうが安心です。分からなければ駅員に聞きましょう。

電車のタイプはいくつか種類があるようでしたが、私の乗った電車は二階建てでした。日本でも京阪電車の特急とかで二階建ては良く乗りましたが、やっぱりテンションが上がります。当然2階に乗りました。席は自由席ですが、私が乗った先頭車両は「quiet」だったか名前は忘れましたが、静かにしないといけない車両でした。大声でしゃべって怒られないように気をつけてください。また座席は日本でもよくあるように、背もたれの位置を動かすことで、座席の向きを変えることができるタイプでした。セントラルは終着駅なので、到着した際は逆向きに進んでいたので、日本同様列車が進む方向へ向くように向きを変えている人がほとんどでした。

Wentworth Falls Stationまでは1時間45分ほどで着きました。実をいうと私は電車に乗ってからどこで降りるか決めました。正直シドニー旅はほとんど何の計画もせずにきました。決めていたのはこの日Katoombaで一泊するということだけ。とりあえずKatoomba方面に向かおうと思い、電車の中で調べて、Wentworthfallsで降りることにしました。

ウェントワースフォールズ駅に着きました。駅もおしゃれに感じます。改札などはないので、Opalカードをタッチするのを忘れないようにしましょう。

ウェントワース駅〜ブルーマウンテンズ国立公園までのウォーキング

駅前には花壇があり、花がたくさんで綺麗でした。道路挟んだ向かいには、スーパーや、カフェなどが並んでいます。これだけでおしゃれに感じるのはなぜでしょうか。天気も良くて本当に気持ちいいです。

ただし、10月の夏の初めとはいえ、シドニーに比べて標高が高いので、半袖半ズボンだと寒かったです。郵便局もいちいちおしゃれです。カフェが併設されていて非常に優雅です。

これからたくさん出てきますが、いろんなところに日本では見たことのない野鳥がたくさんいて、飽きさせません。

ウェントワースフォールズ駅からブルーマウンテンズ国立公園の入り口までのバスも時間によっては出ていますが、今回はバスの時間も合わなかったことに加え、個人的に歩いて散策するのが好きなので歩くことにしました。天気がいい日は歩いていくのも気持ちが良くておススメです。

Charles Darwin Walkを通っていくルートもありますが、住宅地や公園の傍の道を通って行きました。

ブルーマウンテンズ国立公園まではGoogle mapで「WaterFallsWalks」と検索するとたどり着けます。

歩き始めて5分くらいで通るWentworth Falls Playgroundでは緑がたくさんあり、子供たちがたくさん遊んでいます。

ポケモンにでてきそうな鳥もいました。日本では見たことがありません。

Pubric Schoolの横を通るのですが、ここも緑が生い茂って非常に綺麗でした。住宅街も通りましたが、家も庭も緑や花がいっぱいでとても楽しいです。

セントラルパーク。ほとんど人がいませんでした。いたのは鳥ばかり。

インコ?動物園にいそうな鳥が普通に歩いています。

ちなみに公園だけでなく、道中の道もほとんど人はいませんでした。この道を歩いてウェントワールスフォールズまで向かう人は少ないようですね。そういう場所こそ歩いて、行きたくなります。この景色を多くの人は見ないで通り過ごしているんだろうなと思うと疲れなど全く感じません。

MURRAY PARK。ここもいるのは野鳥だ。

WaterFallsWalksまで来ると、さらに少し進んだところにようやくブルーマウンテンズ国立公園の入り口を示す看板が現れました。ここまで30分ほどでしたが、ここからが本番です。

ウェントワースフォールズ(WentworthFalls)での滝トレッキングコース

ウェントワースフォールズ周辺のトレッキングコースは少し見にくいですが、以下のようにいくつかルートがあります。下の写真は途中で撮った写真なので、「You are here」の表示が別の場所にありますが、上記のブルーマウンテンズ国立公園の入り口は赤丸大きくで囲った場所になります。そして、赤線が私が通ったルートです。

①に示しているJAMISON LOOKOUTからの各ルートのおよその所要時間などを示しています。Lookoutというのは展望台などの景色が綺麗に見えるポイントを指しています。

ブルーマウンテンズ国立公園入り口~①Jamison Lookout

入り口を過ぎるとまずはピクニックエリアの横を通ってJamison Lookoutを目指します。10分ほどでたどり着けます。

これまでは普通の舗装された道を歩いてきましたが、急にトレッキング感のある山道になります。

ピクニックエリアでは主に小さい子供連れのファミリーなどがピクニックを楽しんでします。

10分もかからないうちにJamison Lookoutに到着しました。その景色はまさに絶景でした。

その景色はまさに絶景でした。正直ここが最終目的地にしても問題がないくらい美しいオーストラリア大陸の大自然が広がります。天気が良く程よく雲が点在しており、青空が綺麗に映えます。遠くの方を見てみると、確かに、青っぽくなっており、ブルーマウンテンズの名に納得します。

こんな大自然を感じれただけで、今回のシドニー旅に来てよかったと思えました。

ただ、欲はどんどん大きくなるのが人間の性です。さらなる絶景を探してさらに歩きます。

①Jamison Lookout~②Wentworth Falls Lookout

①Jamison Lookoutから②Wentworth Falls Lookoutまでも簡単に行けます。5分ほどです。こちらは道もしっかり舗装されており、だれでも気軽に行けます。

あっという間にWentworth Falls Lookout到着です。

ここからは先ほどのJamison Lookoutと似ていますが少し角度の変わった景色を楽しむことができます。

岸壁の地層が時代の流れを感じさせてくれます。

遠くには滝の上側を歩いている人が見えました。この時も明確にルートをきめているわけではありませんでしたが、あそこまでは行きたいなと思いました。

②Wentworth Falls Lookout~③Fretchers Lookout

続いてはFretchers Lookoutを目指します。30min returnとは書いていますが、片道でも20分くらいはかかったような気がします。

ここからは徐々に本格的なトレッキングになってきます。注意書きで「崖注意」「子供注意」の表示が出ていますね。

山道を歩くのは好きなので、楽しいですが。あとは天気が良かったのがほんとに大きいです。これで雨や曇りだと景色の美しさも半減してしまい、疲労がたまりやすかったでしょう。

途中看板が。Frethchers Lookoutの表記はありませんでしたが、滝と同じ方向のはずなので、気にせず進みます。

途中の分岐点で気づきました、Wentworth Falls駅からCharles Darwin Walkを通ればここまでまっすぐ来ることができたのだと。Charles Darwin Walkも見たかったですが、帰りにでもみようかと先に進みます。

Fretchers Lookoutに到着しました。

ここからはもうウェントワースフォールズの滝が見えます。展望場所としてはかなり小さいです。

この日だけかもしれませんが、風が半端なく強くて飛ばされそうになる勢いでした。それでも下をのぞくと、ものすごい勢いで落ちる水とそこにかかる虹が見えました。実際かなりの勢いで水しぶきがこの場所にまで上がってくるほどでした。せっかく日本好きのオーストラリア人の老夫婦が声をかけてくれましたが、風と滝の音が大きすぎてほとんどなに言っているか分かりませんでした。

③Fretchers Lookout~④Wentworth Falls

いよいよ滝のすぐ傍まで向かいます。川が見えてきました。冷たくて気持ちい水です。もうこのあたりで、滝の水しぶきが飛んできています。

小さな滝が出てきて、このあとこの水たちはWentworth Fallsとして崖を落ちていきます。

これから滝の上を通るのですが、こんな注意書きが。柵があるのですが、軽い気持ちで柵を超えると崖を落ちて死ぬぞってことですね。

これが滝の上。確かにこの先を見てみたくなる気持ちは分かります。さすがに死にたくないので行きませんが。もうここだと普通に雨みたいにしぶきが飛んできています。

トカゲ?みたいなモニュメントが。

実は私は最終的にキングズテーブルランド(Kings Table land)のリンカーンズロック(Lincoln’s Rock)に行こうとしていました。このトカゲが重要なポイントだったとは知らずに特に気にせず先に進みました。キングズテーブルへは別の記事で書きます。

④Wentworth Falls~⑤滝下

ここからは一気にトレッキングレベルが上がります。老夫婦や子供連れはこのあたりで引き返している人も多々いました。基本的に崖のすぐ傍を通るので岩道になり勾配がかなり急になります。

崖の隙間を通るので、かがまないと進めなかったり。

ほんとに1m先は崖で落っこちてしまうような場所を通ったり。

すれ違うのがギリギリの狭くて急な階段があったりと、かなりスリル満点です。

こんな険しい道をすすんでいくと滝の下までたどり着くことができます。

多くの人がここで休憩していました。素晴らしい景色なのですが、普段の運動不足がたたって、この時点でかなり疲労していました。

ここからさらに10分ほど歩いたところでおかしなことに気づきました。先ほども書きましたが、私はキングズテーブルランドを目指していました。ただし、地図を見返してみると、キングズテーブルランドは左上の青字なのですが、私はなぜか滝の下まで来てしまっています。

今きたこの険しい道を戻るだけでも相当きついのですが、道を間違えたという精神的なダメージが一気に来て、足を止めると疲労からプルプルと震えていました。

戻りは写真を撮る気力がなかったので、ここまででWentworthFallsのトレッキングはいったん終了です。

まとめ

ブルーマウンテンズ国立公園というとカトゥーンバのスリーシスターズに行く方が圧倒的に多いとは思いますが、ウェントワースフォールズ(Wentworth Falls)にもぜひ訪れてほしいです。

素晴らしい大自然の絶景が待っています。

何の計画も立てずにいったので、いろいろと道を間違えましたが、おかげで見ることのできた絶景もたくさんありました。これも無計画旅の醍醐味、思わぬ絶景との出会いです。

途中タイムラプスや写真を撮ったので、正確な時間は分かりませんが、ウェントワース駅から2時間15分ほどでした。普通に行けば2時間弱くらいで滝下までは行けると思います。ただ足場が悪いので、普通に2時間歩くよりもかなり疲れました。

続きのここから引き返してキングズテーブルランド(リンカーンズロック)へ向かう過程は別の記事で。

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